2017年10月23日月曜日

Pardevalles Prieto Picudo2015

生産者/Pardevalles
エリア/Leon, Spain
品種/Prieto Picudo 100%
ランク/D.O.
輸入元/(株)稲葉
購入元/一里屋
価格/¥1,900円

美しいラベルに思わず手にとってみると、聞きなれない品種名。
プリエト・ピクード???
店主曰く、土着の種らしいとのこと。
さっそく味見です。

適温まで冷やして抜栓。
濃いめのルビー色。
エッジまできれいにルビー色だった。
果実味の強い甘い香りが立ち上がってくる。
追って、すっとした墨汁の香り・・・は、アルコール分かな?
口に含むと、独特な味!
スペインだけど、ガルナッチャともテンプラニーリョとも違う。
もっとハーブ系というか、微妙な薬草味を含んだ感じ。
スパイス感とはまた違った味がする。
テクスチャーはさらさらとしている。
酸味もバランスよく、するすると飲みやすい。
そして余韻もまた薬草味。
これ、どんな展開になるんだろう??

30分後。
香りはそれほど立ち上がってこない。
甘い香りはほどほどになってしまい、仁丹の香りが(笑)
味は、果実味がひろがってきて、ジャミーな感じになってきた。
でも、どこか薬草のような味・・・・・・あ、甘草!
そうだ、香りも味も甘草のニュアンスがある。
タンニンが顔を出してきたが、とげとげしさのない角の取れた感じ。
それを酸味がグイっと押してくるので、非常に飲みやすい。
薬草感て何だ? 何だ? と思っているうちに喉奥に消えていく。
余韻も、スパイス感を含んだ薬草風味。

1時間後。
甘い香りは静まりつつあり、樽の香りが強くなってきた。
いわゆるオーク系の樽の香り。
味は非常に練れてきた。
果実味が濃さを増し赤いベリー系のジャムっぽさがある。
だが、例の甘草がキリっと引き締めて、酸味がグイっと飲みやすさを加える。
きっと、この味が、この作り手さんが出したかった表情なのかも。


ということで、総じて・・・
好みは分かれますが、個性はあるが飲みやすいワインです。
はにかみながら、やっと本当の顔を見せてくれるまで1時間。
最初の強めの薬草味で、好みの篩にかけられてしまうかもしれません。
でも、追って様子を見ていると、後から立ち上がってくる強い果実味。
それを薬草味がバランスよくまとめているのが分かります。
それほど強く感じないながらもタンニンもそこそこある。
会話を楽しみながら、ゆっくりと肉料理を味わう場に向いていると思います。
最近トレンドの果実味、甘みですが、それをトレンドで終わらせない。
葡萄という植物の力だと気付かせるのが、薬草味でした。
シラー好きの私には、非常に説得力のあるテイスト。
初めての品種でしたが、個人的にはリピです。

2時間半後。
ジャムの香りを含んだ樽香がぐんぐん立ち上がってきた。
味は安定。
柔らかいスパイス感(甘草主体ってことです)と、果実味。
ゆっくり酔える、よいワインです。
肉のしぐれ煮なんかも合うと思う。

2017年10月2日月曜日

Salice Salentino Forte Canto2015

生産者/Rocca dei Mori
エリア/Monteroni di Lecce, Italia
品種/Negroamaro 80%, Malvasia Nera 20%
ランク/A.C.V
輸入元/(株)稲葉
購入元/一里屋
価格/¥1,280円
 
いつもお世話になっている酒屋さん。
値段が安くて美味しいと勧められ、みればサリチェ・サレンティーノ。
私の好みバレバレですね((´∀`))
ということで、購入。

お店で若干冷やし気味のまま抜栓。
色、ルビーに近い濃いガーネット。
香り、いきなりジャム系。
薄くスモークがかかった感じは樽かしら?
味の第一印象、濃厚!
この作り手さんは、非常に濃厚でドロッとしたものを作るのですよ。
これまた濃いけど、タンニンが強いわけじゃない。
飲みやすいが、まだ少し硬いかな。
これから甘みも大きく花開く予感。
期待して待つ。

30分後。
ジャム系の香りの上に、花の香。
水仙かしら? 清楚なキレイな香り。
あ、ボトル裏にフリージアの香りとあります。
少しスパイス感もあり、華やかなだけじゃない。引き締まってる。
タンニンは角がとれて穏やか。
期待通り、甘みも広がってきた。
酸味も活性化してきて、軽やかさも出てきて、濃いのにとても飲みやすい。
非常にバランスが良い。
この時点でも満足度は高いが、この先の変化を追う。

1時間後。
香りが劇的に変化。
花の香りから、土の香りに。
はっきり言えば泥臭い感じ。
腐葉土・・・とまでは言わないけど、土のもわっとした感じがあるって個人的には好きじゃない。
白ワインでたまにある、生臭い大地の香りだ。
おそらく、マルヴァジア ネーラ品種からくるものだろうか??
それをスパイス感で、プラス、マイナス、ゼロにしたような・・・。
クローブとかナツメグから甘い香りを少し抑えたような感じになってる。
香りが複雑。
味は1時間経っても落ちることなく、濃いけどするっと軽やか。
ぴりっとしたスパイス感が出てきた。
余韻が非常に長く、ゆっくり楽しめる。

総じて・・・
変化を楽しむワイン。
まず香りの劇的変化を楽しむべし。
ただ、美しい香りは先にたって、あとから大地の香りなので、好みに左右されるかな。
香りが先にくるので、それだけでも変化を楽しめる。
味は非常によろしい。
酸味、甘み、渋みともに非常にバランスがよい。
しかも時間がたってもなかなかヘタレない。
とてもコスパのよいワインです。
とても濃いので、翌日様子を見ても楽しいかも。


追記。
2時間後。
甘みが爆発(笑)。
ちょっと鼻につく泥臭い大地の香りも角がとれてきて、飲みやすい。
ジャムを飲んでいるような甘み感強し。
重量まで増えてしまったように感じるほどのジャムっぽさ。
多面性を楽しむワイン。
短時間で飲んでしまってはもったいない(笑)。

2017年9月30日土曜日

Gamma Organic Pinot Noir Reserva 2015

生産者/V.E.S.A
エリア/Rapel Valley, Chile
品種/Pinot Noir 100%
ランク/IMO
輸入元/(株)モトックス
購入元/一里屋
価格/¥1,350円

 

お世話になっている酒屋さんで、軽いけど最近の人気だと勧められた1本。
スクリューキャップ。
ピノかぁ・・・ちょい苦手だけど、オーガニックだし飲んでみるか。

冷えたものがあったのでそのまま抜染。
色は、明るく透明感のあるルビー色。
香り、スモーキーな樽かな?
まずは、スパイシーな樽香。
ジャミーな甘い香りもあるが、まずは樽、そして墨汁の感じ。
味は、警戒するほどの酸味はなく、するっと流れる感じ。
タンニンは弱めだが、ギシギシとした酸味が残る。
まだ味が固いのかな?
ちょっと塩気のあるもの合わせてみるか。

30分後。
香りに青い胡椒のニュアンスが加わった。
樽香が全面。
ブルーチーズと合わせたからか、酸味のとがった感が落ち着いた気がする。
口当たりは相変わらずスルッとフルーティ。
でも、後味に胡椒のようなピリピリ感がある。
若干ペタッとしたタンニンがあり、最後にきゅっと滑り止めを効かせている。
で、最後にはやはりピリピリ感が喉元に印象強く残る。
いわゆるピノの後味、余韻とは違うよな。
この作り手さん、一般的なピノとは違う仕上がりにしたかったのかも。

1時間後。
ピノらしく香りの立ち上がりはよいが、フローラルな香りではなくスパイス。
シラーに負けないスパイス感だ。
そして、なぜかこの時点であらためて鼻を抜けるアルコール臭(笑)。
本当にアルコールが強いのか、グラス内にワインの涙がだらだら。
アルコールの立ち上がりに樽香とスパイス感が乗って立ち上がってきている。
スルッと飲める駆け抜け感は落ち着いてきたが、フルーティさは変わらない。
舌が慣れてきたのか、スパイス感の味の締め方も心地よい。
喉奥でピリピリ感が収まると、若干の甘みが広がり、長い余韻になる。
最初の酸味、中間のスパイシー感と比べると、随分なふり幅だ。

総じて、味のふり幅が大きなワイン。
普通の優しいフローラルなピノのイメージではない。
スパイス感バリバリのとんがったピノだが、奥底にジャミーな感じを隠している。
タンニンの強いワインが苦手な方、でもシラーが飲める人にはお薦め。
これもうちょっと時間置くと、まだ変わるかも。
だんだんチラ見せしてきた甘いテイストが気になる。
明日の様子みようかな。
時間をかけて楽しみたい、ミディアムの赤でした。

2017年5月14日日曜日

Pipoli Aglianico del Vulture 2014

生産者/Vigneti del Vulture
エリア/Basilicata, Italia
品種/Aglianico 100%
ランク/D.O.C.
輸入元/(株)稲葉
購入元/一里屋
価格/¥1,900円


知人に「美味いよ」と教えられて、近くの酒屋さんで購入。
イタリア系、最近、変わってきた。
これも期待していいのか?

冷蔵庫で2時間ほど冷やしてから抜染。
色、濃いルビー色。
エッジぎりぎりまで濃いです。
香り、抜染してすぐに赤い実のジャムっぽさ。
大きくくゆらすと、フローラルな香りも出てくる。
味も、香りを膨らませるような甘さがある。
タンニンは結構強いと思うのだが、酸味が下支えしているので嫌味がない。
色のように、味も濃い。
色、香り、味に一体感があっていい。
どのように変わってくれるのでしょうか?

30分後。
樽香が立ち上がってきた。
ベリー系のジャムの香りもグイグイ出てきている。
味は、香りのイメージ通りの甘さが立ち上がってきた。
が、酸味がさらりと後押ししてイメージはフレッシュ。
そして、タンニンが長い余韻を残してくれている感じ。
実に、凝縮感、強し!

1時間後。
ジャミーな香りは控えめになって、樽の香りが第一印象に。
樽香を追って、若干のスパイシーさも。
なぜか、豆? コーヒーを炒った香りも(笑)。
味は、酸味と甘みが結合してカラメルになったような感じに(笑)。
タンニンも角がとれてまろやかに。
でも、結構強くて、歯に色素が残りそう(笑)。
味の要素の一体感が素晴らしい!
しかも、非常に濃い。
もちろん料理もあったほうがいいけど、ワインだけでも私は十分いける。

総じて・・・
凝縮されて、ギュッと固めて三位一体になったワイン。
酸味、甘み、タンニンのバランスが非常によい。
かつ、色、香りを裏切らない味で、イメージがどんどん広がっていく。
これで¥2000いかないなら、非常にコスパいいです。
確かにフルボディ。
あたりは柔らかい紳士だけど、実はガチムチの肉体派だったって感じ(*^^*)

2017年4月30日日曜日

CASA CASTILLO 2014 Monastrell

生産者/Propiedad Viticola Casa Castillo
エリア/Jumilla, Spain
品種/Monastrell 100%
ランク/D.O.
輸入元/(株)稲葉
購入元/一里屋
価格/¥1,940円


シラーを買いに近所の酒屋に入ったら、これはどうだ? とモナストレルを薦められた。
久しぶりのモナストレルもいいな、と購入。


冷蔵庫で冷やしてから抜栓。
色は濃いルビー色。
エッジが少々オレンジがかっていて、ガーネット系の色も帯びている。
香りは、冷えているせいか立ち上がり弱し。
若干、胡椒のようなスパイス感と、追ってジャムのような甘い香りが薄く。
思いっきりくゆらせるとフローラルな香りもわずかだが出てくる。
味の第一印象はフレッシュ。
モナストレルらしい酸味が効いた、実に溌剌とした味だ。
タンニンも感じるが、まだ硬いかな。
余韻も短い。
酸味もぼっちで、ちょっと寂し気だ。
少し温度が上がるのを待とう。

30分後。
香りにジャムっぽさが強くなってきた。
薄くトーストの香りも。
口に含むと、やはりフレッシュ。
が! 喉元からジャムの甘さが押し返してくる感じがある(笑)
一瞬のことだが、ちょっと甘いニュアンスを残して、喉元に香ばしさが広がる。
焦がしカラメルのような香ばしさ。
タンニンも思わせぶりだが、まだ硬い。
酸味がしっかり活きているのでスルスル飲める。
甘さもまだ控えめという感じなので、さらに時間を追うことに。

1時間後。
樽の香りとジャムっぽさが全開。
味は大変にバランスよろし。
甘さがもっと強くでるかと思ったが、決して強くなく控えめ。
酸味は1時間経っても活き活きしているのでさらさらと飲める。
だけど水っぽく感じないのは、タンニンがしっかり底上げしているから。
香ばしい甘さも、余韻でしっかりいい仕事してくれてる。


総じて...
時間はかかったものの、非常にバランスよく飲めるワイン。
タンニンと甘みの開きが遅かったけど、酸味は安定してフレッシュ感を出してくれる。
最近、甘みに転がる系のワインが多いけど、ダレない締まった甘み。
おそらく料理も選ばず、たんぱくなチーズも軽い肉料理もOKだと思う。
そつがない優等生ワインです。
あえて言うなら、香りが弱いかな。
酸味に絡む香ばしい甘さの余韻を舌の上で転がして楽しめるワインでした。


翌日。
気が抜けてしまった・・・。
酸味だけがぼんやり走っている感じ。
適温から上がるとダレた味に。
案外、短命でした。
パーティなどで飲むにはいいと思う。

2017年4月9日日曜日

I MURI Negroamaro 2014

生産者/Vigneti del Salento
エリア/Puglia, Italia
品種/Negroamaro 100%
ランク/IGP
輸入元/(株)稲葉
購入元/一里屋
価格/¥1,600円


家族マターと自分の健康とでいろいろあって、久しぶりの更新。
ラベルのトカゲ(足跡まである!)が可愛くて、近くの酒屋さんでジャケ買い。
裏ラベルには「フルボディ」とある。
店主曰く、自然派農法でフルボディだが重たさを感じさせない軽い口当たりだと。

一度、冷蔵庫で少し温度を抑えてから抜栓。
色は紫がかったルビー色。濃い。
香りはまず樽香、甘さがあるジャムの感じ。
グラスをくゆらすと、少しハッカのようなすっとする香りもある。
一口。
あ、店主の「軽い口当たり」というのが分かった。
酸味が活き活きとしていて、重たさを感じさせないのだね。
丁寧に処理されているが、ネグロアマーロだから結構タンニンはしっかりしている。
ふわっと甘さを感じさせるが、酸味の軽やかさでスルリと飲んでしまう。
え、今の何? 待って待って~!
と思っていると、ビターチョコっぽさのあるタンニンがじわっと広がる。
そんな感じだ。
さて、この後はどのように展開していくんだろう?

30分後。
樽香は薄くなり、反してジャムっぽさが増してきた。
味にも甘みが強くなってきた。カラメルのような香ばしい甘味。
でもスッキリしているのでカシスっぽくもある。
酸味は衰えず、ぐいっと安定した底上げ感と若々しさがある。
タンニンもしっかりしているが、口当たりが軽い。
塩気のあるチーズなどを合わせてもいいかな。

1時間後。
ムムム! 大変スパイシーな香りが立ち始めた。
温度の変化からかな?
出来立てのヒノキ風呂? 日光杉並木の感じ? 生々しい植物の香り。
味は、まずはトロンとした甘さがやってくる。
相変わらず酸味がいい仕事をしてくれて、溌剌感が衰えない。
余韻は長くないが、タンニンが舌の上に鎮座して念仏を唱えながら消えていった。
ホント、そんな感じ(笑)。
口当たりが軽いわりに、1時間後に花開くので要注意でもあるな。

さらに1時間半。
酸味と甘みは相変わらず、溌剌、しっかり。
柔らかいタンニンが、結構、主張してきた。
余韻が長くなって、最後は玉露まじりの緑茶(笑)。

総じて、
がっつり肉料理などがなくても、手軽に楽しめるフルボディ。
カプレーゼに良質なオリーブオイルだけでもいけるようなフレンドリィなワイン。
軽やかさを「薄い」と感じる人もいるかもしれない。
でも、結構タンニンもあります。
爽やかに晴れた日に、軽いブランチとともにベランダでゆっくり飲みたいワインでした。