2015年1月11日日曜日

ERMITA de SAN LORENZO Gran Reserva 2004

生産者/Artiga Fustel
エリア/Campo de Borja, Spain
品種/Garnacha 60%, Cabernet Sauvignon 40%
ランク/Campo de Borja, D.O.
輸入元/(株)モトックス
購入元/ふじの(多摩区)
価格/¥1,200


この輸入元のモトックスという会社は、価格を抑えながら上手にトレンドのテイストをチョイスしてくる会社だと思っている。
酒屋を覗いたら、珍しく2004年ものを発見。
スペインの2004年は当たり年だったはずだが、その割にお安い。
裏を見ればモトックス。
じゃあ買おう、ということでの1本。

冷蔵庫で少し冷やし気味にて抜栓。
グラスに注ぐと色は茶に近いオレンジ系のルビー。
ガルナッチャの色だ。
香りは赤いベリー系の甘さがあり、プラムのような酸味のあるジャムも連想させる。
寝かせる時間が長かった割には、樽の香りは強くない。
若干、カベルネの重い香りもある。
一口目、第一に感じたのはガルナッチャの爽やかな酸味。
そして、ドライな渋み。
まだ起きたてという感じかな。

15分後。
甘い香りが強くなってきた。
樽臭も出ているが、甘い香りを引き締める程度で強いものではない。
味は、最初にばらばらだった酸味と渋みがいい感じに寄り添ってきた。
沈みがちな渋みを酸味がぐっと持ち上げて走らせている感じ。
2004年の古さを感じさせないフルーティな味だ。
カベルネのブレンドだからか、タンニンは結構ある。
余韻はタンニンのイメージ。

45分後。
香りにスパイス感が広がってきた。
10年も寝かせてるのに、若い生木の皮をむいたときの香りを感じさせる。
生きている樹木の、さわやかなんだか苦々しいんだか困っちゃう香りだ(笑)。
カベルネの生々しさがむっくり起き上がってきたんだな。
ちょっとタバコのようなスモーキーな感じもある。
味もかなり練れて棘のないタンニンと角のない酸味のバランスが良い。
ガルナッチャの爽やかさがずっとキープされていて、上品なワインだと思う。

10年寝かして、この上品さ、かわいらしさだったら上出来のワインだと思う。
テイストの作り方は古典的だが、非常にスムースで飲みやすい。
ただ、昨今は数年寝かせただけでも、かなり個性的な味のワインが多く出回っている。
それを考えると、インパクトが弱いぶん、香りのあおり方に少し味は負けている感じがした(笑)。
敵を作らず、どんな料理にも合わせられるだろうが影が薄くなる可能性もある。
活きた酸味のあるワインが好きな方、古典的な味の作りが好きな方にはおすすめのワイン。¥1,200のお値段からすると、コスパよいはず。


※同じワイナリーから、1995年ものが¥2,600の値段がついています。
  要は、作りはしっかりしているということですね。
  間違いない!